超世界遺産「地球」を永遠の未来へ 地球革命
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問題を本気で解決しようと思えば、まずその発生原因を明らかにしなければなりません。それを放置したままで、次々に派生してくる二次的三次的トラブルにばかりこだわっているのは、バカもよいところなのです。温暖化がどうの、大気汚染がどうの、海洋や河川の汚濁がどうの、リサイクルがどうのという類の話がその典型です。ずばり結論を先に言います。地球環境問題の根本原因はただひとつ、全く無意味かつ無価値な人類相互の優劣競争(最悪は金儲け競争)にあります。軍事・政治・経済・宗教・学術・芸術・芸能・スポーツその他ありとあらゆる人間同士の全くナンセンスな優劣競争(金儲け競争)こそが、地球環境問題発生の根本原因であるのです。人類が、ナンセンスきわまりない優劣競争(金儲け競争)をし始めた原点について考えてみましょう。それは、今から約一万年前に世界中でほぼ同時に始まった「農業」にあるのです。 今から約一万一千年前に最後の氷河期が終わりました。それから約一千年間、気温は少しずつ上昇してゆきました。それにつれて地球全体の生命活動が徐々に活発化し、人類の食糧も豊かになり人口の増加が続きました。ところが今から約一万年前に、気温が一気に急下降して、再び元の氷河期のそれに逆もどりしてしまったのです。そのいきさつはこうです。氷河期終結にともなう気温上昇によって、今の北アメリカ大陸の北部一帯に、とてつもなく大きな淡水湖が出現しました。現在の五大湖はそのなごりです。〇問題発生の原点8

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