今から約一万年前、深いわけがあって、世界中でほぼ同時に「農業」が開始されました。この「農業」を、もっともっとと「発展」させてゆく過程で、人類は、とんでもない大ウソ悪夢に取りつかれてしまったのです。『人生は、人間同士の優劣競争(金儲け競争)の場である』『幸せは、その競争に勝って手に入れるべきものである』こんな不自然きわまりない大ウソ悪夢にです。どうですか。みなさんも、そう信じて一生懸命がんばってはいませんか。しかし誠に残念なことながら、それは二つとも真っ赤な大ウソなのです。だから「悪夢」を見ていると言うのです。「悪夢だろうと何だろうと放っておいてくれ。ゲーム感覚でけっこう楽しんでやっているんだから」との反論は、ある意味でもっともです。人間だれしも、自己の人生を全否定されるのは絶対にいやだからです。がしかし、もう限界なのです。やり過ぎなのです。「地球」が悲鳴を上げているのです。いえ、もっと正確に伝えなければなりません。「地球」の堪忍袋の緒が切れかけているのです。「人類よ、いい加減にしろよ」「いい加減にしとかんと、人類ことごとく一斉排除してしまうぞ」私播磨屋助次郎の心耳には、こんな「地球」からの警告が聞こえて聞こえて仕方がないのです。だからこそ人類は、火急的速やかに「悪夢」から目覚めねばならないのです。3
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