医者の理想像『医は仁術である』昔からこう言われてきました。医療とは、仁愛当然でしょう。本書をここまで読み進めてきた読者なら、容易に理解できるはずで自然な正しい生き方をしてゆけるように、日々の生活を見守りまた指導してやるのです。そして不幸にして大きく健康を損ねてしまった者には、具体的な原因をいっしょになって探してやり、その修復に協力してやるのです。「幸せの大河」に何がどうはずれまた逆行しているのかを、親身になってともに考え相談に乗ってやるのです。これが医療というものの本来あるべきほんとうの姿なのです。施す術だという意味です。これはまた、医者は最高の人格者でなければならないという意味でもあります。「仁」とは、最高位の徳目のことだからです。深い思いやりの心のこと ーーを88
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