のです。然美を破壊してしまうのは、愚かも愚かこれ以上はないというぐらいに愚かなことなのです。「衣」を、「食」を、「住」を、今こそ大至急真実にもどさねばならないのです。事の価値の有無や大小を判定するものさしのことです。それが何本も何本も数限りなくあると言うのです。観は、決して多様化などしてはいないのです。ものさしは、昔も今もただ一本きりな生きるべき手段にしか過ぎない衣食住のために、生きるべき目的そのものである自絶対のものさし昨今、価値観が多様化したとよく言われます。価値観とは、分かりやすく言えば物はたして、ほんとうにそうでしょうか。実は、そんなことは全くないのです。価値第三章 衣食住の真実 47
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