ーー 言で言いますと、「自然」が大好きだったからです。生まれつきわりあい丈夫な方だった私は、こと「健康」に関する限り、不安はほとんど感じたことがありませんでした。また「生存競争」についても、小なりといえども実業家のはしくれとして、不安きっていました。いずれにしてもこれら二つの問題は、それほど深刻に思い悩むほどのことではないと考えていたのです。のといっても結局自分ひとりだけの問題です。たとえ不安が現実のものとなったとしても、まあ仕方ないかとあきらめればそれですむことです。大戦」であったとしても、そしてまた戦せつ慄すべき「人類滅亡」であったとしても、それは自分も含めた人類自身がまいた種であり、これまた甘んじて受けるよりほかに仕方がないと十分納得できるのです。まず初めに、真実発見に本気で取り組むようになった理由を説明します。それは一倒産への強迫観念しかし、「自然破壊」だけはどうしようもありませんでした。「健康」は、何のかまた人間同士の生存競争の行き着く果てが、たとえ悲惨きわまりない「第三次世界は絶えざる革新によって自ら克服してゆくべきものと割りんり第一章 今なぜ真実なのか19
元のページ ../index.html#23