す。「エゴ」と「エゴ」とが火花を散らして激しくぶつかり合い、文字どおり騒乱のちまたと化してしまっているこの現実の人間社会を、理屈の上でではなく現実問題として、先ほど話した「神」の政治体制へ移行させてしまおうという途方もない能力のことなのです。も涙もある生々しい現実論に変わってゆきます。当然ながら非常にやっかいです。これまでのように、うんうん、なるほどなるほど、分かる分かるというようなわけにはなかなかゆかないのです。理解するのに相当骨が折れると思います。ものすごい真実なのだからです。何せあの真に絶望的な環境問題を、完全に解決できる唯一にして最終的なほんとうにかけがえのない真実なのだからです。自分自身の自然度、すなわち「神」への近さ加減を判定する絶好のチャンスだと考えて、真心を全それは簡単に言えば、不自然な人間社会を自然なそれに大転換させる能力のことで本書も、いよいよ佳境に入ってきました。ここから先は、単なる理想論ではなく血しかし、ここから先の真実こそが何より一番重要な真実の中の真実なのです。何せ第七章 政治の真実天地以上もの開きがある「理想」と「現実」を、がっちりと接続してしまおうという 181
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