目先の享楽や快楽を無気力に追い求めるだけになってゆくことでしょう。を手にすることの空しさをすでに十分実体験してきているその国の人々は、全く耳を貸そうとはしないのです。中心者」の口からまたしても、全国民を一致団結させるに十分なこんな大いなる目標が示されるのです。きてきました。その結果が混乱に次ぐ混乱、悲劇に次ぐ悲劇、そんな悲惨きわまりない人類史なのです。たとしても、幸せになど絶対になれはしないのです。きな喜びを互いに交歓し合いながら、自然ともども仲むつまじく和やかに暮らすこともちろん、空か元気だけで不穏なことを口にする者もいないではありませんが、武器しかし、不思議な国は最後までやっぱり不思議な国なのです。その国固有の「尊い『私たち人類は長い間、人生の真の目的と真の幸せが何なのかを知らないままで生人生は、人間同士の優劣競争の場ではないのです。また優劣競争にいくら勝ち続け真実の人生とは、美しい自然の営み ーー ら一番は異性を愛めで楽しみ、その深く大第六章 経済の真実 163
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