人類再生への歓喜のシナリオ最初に断わっておきますが、これはもはやいつ始まってもおかしくない非常に現実人類自身はいうに及ばず生きとし生けるものすべてにとって、一万年このかた待望まず経済競争が、一般的常識の枠を大きく超えてどんどんエスカレートしてゆきま後の最後に最も卑劣な形でその本領を発揮するのです。「何もかもみんな道連れにしてやる」とです。そして、すべてのすべてが終わるのです。的な話です。遠い未来の非現実的な空想話では決してありません。そのつもりで読み進めてください。久しい「人類再生への歓喜のシナリオ」はこうして始まります。す。人類全体の福祉の増進を目的としていたはずの経済競争が、いつの間にか競争のための競争になってゆくのです。 158
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