いるのです。に、食い殺されてしまいかねないまことに悲喜劇的情況に直面しています。「お金」なしでは生きてゆけなくなってしまっているのです。性があります。人間は、みんなとの調和を何よりも大切にする無類に心やさしい動物なのです。したがって、社会全体の価値観が一旦「お金こそ絶対である」で統一されてしまうと、その是正はほとんど不可能になってしまいます。別段深く考えることもないままに、またみんなからほめられたい認められたいという人間としての本能のままに、絶対の共有価値だと錯覚している「お金」への執着をどんどん深めていってしまうのです。されざるを得ない哀しい宿命にあるのです。今や人類は、自らの手で作り出し手塩にかけて育ててきた経済という名の化けもの私たち現代人は、「お金」にすっかり組み敷かれてしまっているのです。心も体ももともと群れて生きるべき動物である人類には、本能的に価値観を共有したがる習私たち現代人は、好むと好まざるとにかかわらず、その心を「お金」に大きく拘束 152
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