後には、完全になくなってしまうのに決まっているのです。なくなったらどうなるでしょう。そこでやめられれば問題はないのですが、それができないのが「エゴ」なのです。る物質的価値がなくなれば、今度は相手の所有するそれを奪い取ろうとするのがエゴというものなのです。げくに思いがけなく偶然に起こるものでは決してありません。また戦争そのものが大好きな人間がいて、わざわざ意図的に起こされるものでももちろんありません。です。しかも両者は、互いにきっちりとした相関関係にあるのです。経済が「発展」すればするほど、戦争もまた同様に「発展」してゆかざるを得ないのです。「経済の「エゴ」には、無制限に拡大してゆかざるを得ない哀しい宿命があるのです。求めそうです。それが戦争なのです。戦争は、特殊な事情がいろいろと積み重なったあ戦争というものは、何でもないごくごく普通の経済活動が徐々に徐々にエスカレー要するに経済に戦争は付き物であり、戦争に「発展」しない経済など絶対にないの第六章 経済の真実トしていったそのあげく、必然的に起こるべくして起こってしまうものなのです。 149
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