さえすれば万人等しく自動的にかなえられるべきものなのです。相手やみんなの喜びや幸せを自己のそれにして生きてゆきさえすれば、自然ながらにどんどん大きくふくらんでくるのが幸せというものなのです。マインドコントロールなのです。たとえムード的とはいえ、まちがった幸せの解釈を永年容認し続けてきたのがいけなかったのです。「幸せとは、人間同士の優劣競争に勝って手に入れるべきものである」がそれです。は完全に逆さまなのです。実際には幸せは、勝てば勝つほどどんどん遠のいていってしまうのです。をもたらしてくれる道理がないではないですか。勝っても不幸、負けても不幸、競争が幸せを生むことなど絶対にありはしないのです。幸せは、わざわざ追求するべきものではなく、自然ながらのほんとうの人生を生きところがです。現実は、もうむちゃくちゃです。そしてその原因は、やっぱり例の読者の中にもこう信じてがんばっている人が少なくないと思います。しかし、それ当然でしょう。相手の喜びが幸せの正体なのですよ。相手を悲しませる勝利が幸せ 128
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