ません。千も万もの学問があり、宗教なるものも星の数ほどありますが、なぜかかんじんかなめのこの答えだけがすっぽりと抜け落ちてしまっているのです。こそ、全人類の全英知を総結集するべきなのです。この答えがないことが、環境問題を初めとするありとあらゆる社会問題す。いえ正確には、そのまちがった答えを「ムード」として容認し続けてきたことが諸悪の大根源なのだからです。くり返し説明してきたように全くのウソなのです。無数にある生物種のなかに、そんな変な種はただの一種もありはしないからです。「幸せの大河」である「自然」が、そんな哀しく愚かな生きものを生み出すはずがないのです。まことに驚くべきことながら私たち人類は、いまだにこの答えを持ち合わせてはいはっきり言って、ほかのことはどうでもよいのです。「人生とは何ぞや」の究明に「人生とは、人間同士の優劣競争の場である」がそれです。しかしそれは、何回も『人生とは、自然美『人生とは、「自然」の美しさを愛めで楽しみ、その深く大きな喜びを互いに分かち戦争も含めて一番は異性を堪たう能するべきものである』んのの根本原因なのだからで ーー ーー 122
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